湯河原・箱根リトリート旅 3


旅の2日目は『江の浦測候所』から始まりました
あまりその実態がよく分かってなかったけど随分前から行ってみたいと思っていた場所ですが、昨年『日曜美術館』で放送されたことで杉本博司氏が作った壮大な野外美術館だということがわかりますます行きたいという想いが募ってたのでやっと行くことができて感無量です

杉本氏は石にとても興味があるそうで、その兆候は入口付近から垣間見ることができました 灯籠から小さな祠、そしてこの日はやってなかったけどcafeスペースも石石石(笑) これを観ただけで筋金入りの石マニアだなということが想像できました 
入り口付近にあるガラス張りの待合棟からして驚くほどスタイリッシュで期待感が募ります 大きな桜の木もあったので桜の咲く頃にも来てみたいと思いました

一番観てみたかった「冬至光遥拝隧道」も中から上から楽しめて感無量でした ほんとは冬至の朝に来たかったけど…
隣にあるガラス舞台も、その舞台越しに見える蜜柑畑や青い海も夢のような景色でした

冬至光遥拝隧道」に並ぶ代表的な施設「夏至光遥拝100メートルギャラリー」も圧巻でした 冬至夏至でこんなにも日が昇る位置が違うんだということにも驚かされます
そしてまた石の世界 城壁のような石垣、パワーをもらえそうな礎石や石塚、灯籠、そしてベニスからやってきた石のレリーフなどなど 
今までこんなに石をじっくり見ることがなかったけど、私も石の不思議な魅力がちょっとわかってきたような気がします
石と呼応するように菜の花や梅の花、蜜柑木、苔、竹などの植物が一見自然に存在してるかのように見えますが、実はきちんと手入れされていてるということが随所に感じられて、ますますその計算された美しさに引き込まれました
山を下ってたどり着いた所には化石の蒐集古屋 化石だけでなく古い農具などもあってちょっとカオスで面白い小屋でした
最後は小さな稲荷神社や春日大社の分室のようなものまであって、なにやらありがた〜い気持ちになって約2時間の観覧を終了しました 
見所ありすぎて忙しかったですが、謎に包まれていた場所に来れて霧が晴れたような清々しい気持ちでこの『江の浦測候所』を後にしました